をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

昨春のすみれ~タチツボスミレ

途切れていたすみれシリーズ、順次再開。

一番花

【タチツボスミレ/V.grypoceras ウィオラ・グリポケラス】立坪菫 有茎種
3月下旬、堺市南部で見た一番花。
無茎種のスミレと有茎種のタチツボスミレ、ともに日本を代表するすみれ。
やや青味を帯びた淡紫色の花が多いが、ほぼ白に近いものから赤味を帯びた
ものなど色もさることながら、花径も1.5~4cmと幅広い。通常は2cm前後。
櫛の歯状の托葉が特徴で、葉の形は通常心形で鈍い鋸歯をもつ。

タチツボスミレの株

タチツボスミレの開花は通常平地付近ではソメイヨシノの開花に同期する。
早くも散った桜の花弁に囲まれて咲くタチツボスミレ、富田林市。
この株の葉にも葉脈に沿って赤い条が見られるが、これが明らかに幅広い
アカフタチツボスミレも単独、混生して見られる。

オトメスミレ

オトメスミレ、大阪府南部山地
タチツボスミレの花色を更に細分し距まで白い完全白花品をシロバナタチツボ
スミレ、距に紫の多少なりとも残るものをオトメスミレと呼ぶことがある。

群生の一部

斜面などに大群生する場面にしばしば遭遇するタチツボスミレ。
開花時に雨に打たれ、太陽に晒されて時間の経ったものは強い光線下では
ほぼ白色に見えるものも多いが、これはオトメスミレではない。

サクラタチツボスミレ

花色が明らかに赤味を帯びピンク系に見えるものをサクラタチツボスミレと
呼ぶことがある。和歌山県のある場所ではこの花色のものが多く、花弁先端
を虫に食われたこの花はまさにサクラタチツボスミレと呼ぶに相応しい?

ミドリタチツボスミレ

ミドリタチツボスミレと呼ばれることのあるこの奇形花もタチツボスミレ。
先祖帰りして葉緑素が花に表れたとされるが、紫の色素を残すものはこう
呼べないとも。遺伝的固定はない。2005年4月、河内長野市。

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