をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

古墳のカモ7~ヨシガモ・潜水採食編

カモを大きく分ける際に海(海水)ガモと淡水ガモ、あるいは潜水ガモと
陸ガモといった具合であるが、これらはどれも真実を表していない。
海ガモが内陸の池や湖沼に入りこむことがあったり淡水ガモのほとんどが
内湾などの海水域に入ることがよくあるからなのだ。また潜水ガモが池で
ヒトからパンをもらったり、陸ガモの殆どが1m弱の水深で緑藻類や沈殿
植物質を潜って食べたりするからである。そのため飛び立ち方で呼び分け
する方がしっくりくるような気がする。直飛ガモ、助走ガモ・・・?。

最近著名な自然観察家K氏のエッセイを読んだ。 カルガモの潜水採餌に
ついて触れられていたのだが「淡水ガモは潜水採餌しない思いこみの危険」
が書かれていた。私の中では3年前から「淡水ガモは潜水採餌する」ので
やや意外に感じた。現在でも淡水ガモは水浴び・捕食者からの逃避行動と
しての潜水はしても採餌のための潜水はしないというのが普通なのか?

この潜水採餌をはっきりと認識させてくれたのが、芦ヶ池のヨシガモ及び
オカヨシガモであったので最近の写真を使って説明しよう。
まずは比較のため、潜るカモの潜水時の写真。

潜水開始するスズガモ♂
潜水開始するスズガモ♂

潜水開始するメジロガモ♂若鳥
潜水開始するメジロガモ♂若鳥
どちらも弧を描くように潜水し始め、滑らかな入水のため飛沫を生じない。
潜水している時間は数十秒程度、かなり長くまた深く潜ることができる。
一方ヨシガモの潜水はというと・・・。



入水するヨシガモ
入水するヨシガモ
頭部から入水するが低い姿勢のまま身体を叩き付けるように動かす。


足ひれを支点に直角に潜水
足ひれを支点に直角に潜水
この体勢では翼を半開きにして水面抵抗を加減している?


大きく上がる飛沫
大きく上がる飛沫
潜水するカモの入水が高飛び込み上級選手の潜水とするならば、Anas属やAix属
のそれは素人の腹打ち飛び込みに匹敵するほど盛大に飛沫があがる。
潜水時間は5~10秒程度。短時間の擬似潜水といったところ。


連続潜水中のヨシガモ♀
連続潜水中のヨシガモ♀"
連続して潜水している際のシルエットは潜水ガモのように喫水が深く水面抵抗
を軽減しているように思える。ここでは緑藻類をオシドリは水底のドングリを
潜水採餌していた。また種々の水面採食に加え、倒立採食ではやや届かない所
での採食に先立ち足踏み行動(麺打ちやワインのブドウ搾りのように水中の足
ひれを交互に動かして水流で食物を巻き上げる)も見られた。またカモは基本的
には雑食性のためザリガニや魚を食べることも珍しくない。

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