をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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青春18切符すみれ旅~その3 愛知編

JRは今春発足20周年を記念して、8000円という記念価格で
青春18切符を発売した。通常11500円のところ3500円引
の謝恩価格なのだ!
特急・新幹線・JRバスは対象外ながら5回の回数券としても5人
分の同一行程切符としても利用でき、一日1600円に相当する額
で乗り放題。これは上手く使わない手はない。

タイトルがその3であるのはその1・2を鳥見旅に使用したから。
その1は湖北へのアカハシハジロ観察旅。
その2は東京へのコスズガモ観察旅(夜行バス併用)。
何れもわずかなタイミングで観察機会を逃したため、以後すみれ観察
で使用することにした。

キスミレが愛知県東部で見られることは漠然と理解していた。
ネットの情報を分析してみると、詳細な位置には触れられていない
ながら、おぼろげに生育場所がわかってきた。
そこで3月末のある日午前中豊橋駅に降り立った。途中バスの発車
番線思い違いで1便乗り過ごしたり、現地遊歩道を逆向きに歩いた
りしたが予定通りお昼にはキスミレと対面できるペースだ。

途中の湿地付近ではフモトスミレが小川沿いでお出迎え。
麓のフモトスミレ
フモトスミレ
唇弁が尖り、側弁有毛、葉に毛があり無光沢、葉裏が強い赤紫色。
距がそれほど赤味を帯びないこと以外は普通よく見られるタイプ。

濃色のタチツボスミレ
濃色のタチツボスミレ
林縁では濃色タイプのタチツボスミレが満開。やや丸みを帯びた花弁、
距が赤ちゃんのお尻のように2峰のでっぱりになるなど、普段見慣れた
タチツボスミレとやや趣が違うものの(アカフ)タチツボスミレと判断
してよいだろう。

湿地周辺では、
ハルリンドウ
ハルリンドウ
ハルリンドウやショウジョウバカマなどが見頃を迎えていた。

山道に入って先を急ぐ。下山してきた方にキスミレの様子を訊ねる。
「満開です。この道を・・・行けば15分くらいで見られます。」
期待は一気に高まり、やはりこの山だったと確信する。
キスミレ
キスミレ
行けども、行けどもキスミレは現れない、先程出逢った方に2通りの道順を
聞いていた。どうやら、それがゴッチャになったらしい。早足で歩行しても
40分が経過している。後に判明したことなのだが、あと100mという所
で間違いと思って引き返したり、右折したら100mで到着という場所で
左折してしまった結果15分の距離を80分程もかけて歩き回った。
それでも、キスミレと初対面のこの感動は長く忘れないことだろう。


キスミレ側面
キスミレ側面
出逢ったキスミレは下草、ネザサが刈り取られ保護された領域で微笑んで
いた。眩しい黄色は高彩度設定のデジタルカメラではしばしば色飽和して
のっぺりしてしまう。かといって過度に露出を控えると黄色の絵の具に黒
を混ぜたようにくすんだ色になる、なかなか神経をつかう色なのだ。
実はこの黄色、学生時代に鮮烈な想い出がある。好天の秋祭りに思いを
寄せていた女性から「誰が好き?」と聞かれたことがある。当時女性と
話すことが苦手だった私は「好きなひとはいる。」と答えたのみで一切
他の言葉は出なかった。好天の秋の日、黄色いプリントのワンピースを
着た彼女とはその後も何十年を経た現在も思いが強すぎて話せないでいる。

キスミレのかたまり
キスミレのかたまり
黄色いすみれの見られる場所は結構多い。しかし、我がまちの周辺では公園
に植裁のオオバキスミレを除いて、極めて遠い場所でしか見られない憧れの
すみれでもある。
まだ続きます。

キスミレが見られた場所の近くには、
ヒロハノアマナが見られた。
ヒロハノアマナ
ヒロハノアマナ

その傍ではフモトスミレも
稜線のフモトスミレ
稜線のフモトスミレ
葉に光沢があり、葉裏が赤紫色を帯びず、葉の毛も少ないやや変わったタイプ。

ニオイタチツボスミレはキスミレと混生
ニオイタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレ

キスミレを探して歩いた稜線上では
マキノスミレ
マキノスミレ
マキノスミレ
シハイ・マキノ混生の近畿を抜け出してマキノとはどんなものか?
そんな姿がハッキリと分かったマキノスミレの立ち姿。
花期の葉裏は思いのほか赤紫色が濃く、葉は別名ホソバスミレの名の
通り細く先は尖る。葉柄も長く花は葉の基部辺りで咲く。
シハイスミレにも同様の位置に花をつけるものがあるが、それらの多く
は落ち葉に埋もれた株や石・枝などの障害物を避けて生育した株であり
葉の広げ方、葉幅、花色などで見分けられる。

タチツボスミレ
タチツボスミレ
稜線上ではやや林に近い場所で通常タイプのタチツボスミレも見られた。


カタクリ
カタクリ
周辺では近隣山地よりも1ヶ月ほども早くカタクリの花が咲き出していた。

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