をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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アカハジロ 2.5羽

現在大阪府内には少なくとも2,5羽のアカハジロ雄成鳥がいる。

最初は市民プールでねぐらをとる5シーズン目のアカハジロ雄成鳥。
現在の羽衣はエクリプスからやや繁殖羽に移行した状態で頭部の緑色金属光沢が
鮮やかになるのは年末から年明け頃。
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10月19日 大阪市 嘴先端黒色部はほぼ嘴爪に限定され脇の白色食い込みは
後胸部で肩羽直下に達する

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10月19日 大阪市 翼の白帯はスズガモ属がハジロガモ属とも呼ばれた通り
このアカハジロやメジロガモのように全体がほぼ白いものやホシハジロのように
灰色味が強いもの、初列部分のみが灰色がかるもの等種により異なる。

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あ、目ぇ洗うの忘れた・・・・おれもや!カルガモ雄が呟く、カルガモ雌はそんなん常識やん
なんとなくそんな会話が聞こえてきそう なぜかプールサイドに電動チップソー

次に当初はアカハジロ×メジロガモを疑ったアカハジロ
エクリプス羽ではアカハジロ寄りのこの雑種とアカハジロの雄を見分けるのは困難
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背後に見えるのは水面上に葉が浮かんでいた時期のオニビシ 10月27日堺市
ヒシの葉が沈んだあとオニビシの葉は約ひと月遅れで沈む。尖った突起の数も異なる
植物体が水面にある時期の実のため黄緑色で柔らかいため嚥下はスムーズ

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こちら側の脇の白色食い込みは場合によって食い込みが少なく、頭部・嘴もメジロガモ的

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この日の観察まではメジロガモの影響があるように感じていた

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嘴先端黒色部はプールのアカハジロと同等レベル

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翼帯の白色度もプールのアカハジロ並み

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沈んで褐色となったオニビシの実を嘴で丸めながら長時間かけて嚥下する 11月11日

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同一個体11月26日の様子

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もう一点 同日の様子 頭部全体が緑色光沢を放つ気配のため昨年の和泉市個体とは別
アカハジロとしてよさそう

最後に大阪城で先日見つかった個体 10月中旬に大阪南部で一日のみ観察された個体のよう
10月中旬の画像でも今回実際に見た印象でもアカハジロとホシハジロ雑種のアカハジロ寄りの
雄成鳥個体と考えられるもののホシハジロ要素がとても弱く感じられる。虹彩色や翼帯が雑種の
色とは思えないレベルである一方、嘴爪黒色部はやや広く、背や脇に波状斑が見られる。
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11月25日 大阪城北濠

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嘴爪黒色部はやや広いがアカハジロ父とホシハジロ母を親とする雑種と考えられる
雑種がアカハジロ雌と戻し交配したと考えても良さそうな外観

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背や脇の色彩はホシハジロの灰色波状斑の影響を受けてやや明るい

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翼帯の白色度も高く、虹彩色同様アカハジロ純粋雄並み

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イチョウの黄葉が映り込む水面で盛んにドングリを潜水採餌

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11月26日 鶴見緑地 アカハジロ母とホシハジロ父を親にもつと推定される(上の雄と逆パターン)
雑種雌成鳥

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嘴先端黒色部は極めて広くホシハジロの影響が大きい、脇の波状斑も年々明瞭化する

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ご覧の通り嘴基部上部に出血受傷痕、オオバンとパンを争い受けたものか?

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female on female

今日は寒かったですね。
大和川は概ね晴れていましたが、時折小雨がパラツキ時雨虹が見られました。

rainbow
本日午後1時過ぎ 大和川

大阪城のカモ調査からは第3回をもって離脱しました。予め時間の捻出が難しいと申し出ており
スケジュールをやりくりしての参加であったにも関わらず、迅速な対応がなされず、しかも1週間
も余裕のない中で直接の面会を求められたため止むを得ずの判断でした。カモの調査自体は
団体に参加せずとも可能ですので、大阪城のカモ観察は個人で続行します。

本日の話題はまず次の画像を見て頂きましょう。
mating-females
本日午前 芦ヶ池  ヨシガモ雌どうしの交尾

雌雄が不明な種では雌雄がわかるのは交尾時に上になった方が雄だとよく言われる。
過去に甲子園浜でオナガガモ雄どうしの交尾を見たが遠くて画像には残せていない。
この芦ヶ池では過去にアイガモのきょうだい間の交尾や親子間の交尾それに1対多の
交尾に陸上強制交尾の観察経験があるが、本日の観察は昨年府内で撮影された異種
メジロガモ雄とアイガモ雌の交尾に匹敵する衝撃的なものでした。
まさに事実は小説よりも奇なりで、交尾時上になるのは雄であるは否定される事例も
あるということです。
昨今L.G.B.Tに代表されるセクシャル・マイノリティーが取り上げられることも多くなった。
生物の世界でも交尾や前触れの頭部上げ下げ運動(ポンピング)が必ずしも繁殖行動
に直結するものではなく、生物間の親愛の度合い表現として存在する可能性があるで
あろうことが他種のカモにおいても見られることがある。

females
上掲画像の雌2羽。後ろ向きの雌が下になっていた雌。
交尾に関する前触れのポンピング、下になった雌が水面で這いつくばる姿勢をとる
交尾後上になった雌が下の雌の周りを泳いで回る・・・一連の行動は雌雄間のそれと
一切違わなかった。ただ交尾後に雄が発する笛声は鳴管がないため発せられず、
周回泳ぎは時計回りであった。雌雄交尾後必ず反時計回りに泳ぐという方がいるが
必ずしもそうではないため、雌どうしでは異なると言えない。

本当に雌どうしなのか?という方のために

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ヨシガモ雌幼羽から第1回繁殖羽に移行中 本日

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ヨシガモ雌成鳥非繁殖羽 本日

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ヨシガモ雌成鳥繁殖羽移行中 本日

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ヨシガモ雄幼羽から第1回繁殖羽移行中 10月中旬

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ヨシガモ雄成鳥 ほぼ非繁殖羽  10月中旬

大和川に午後観察に出ましたが、モンゴルセグロカモメ第1回冬羽1羽とヒドリガモと
アメリカヒドリ雑種雄成鳥が1羽。他には珍しいもの出ず。
先日東京から来たI君と観察した際はカモメの絶対数が極めて少なくモンゴルセグロカモメ
すら観察できなかったが、当日は朝から眩暈もひどく当日のことはよく覚えておらず持ち物
すら紛失する最悪の状態でした。モンゴル観察のために来られる若い方たちを時折見かける
ようになったが、和名のキアシセグロカモメはしばしば誤解の元となっているようだ。

mongolicus
第1回冬羽であってもセグロカモメ(ベガ)やオオセグロカモメの同齢個体より白いのみならず
一部の頭部に夏羽を多く残すタイミルセグロカモメを除く成鳥たちと比べても白い頭部の判断
し易い個体。

mongolicus-tail
モンゴル独特の風貌や足の色味等もあるが尾羽のパターンもわかりやすい特徴。

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アメリカヒドリ

前回記事のつづきで取り上げたアメリカヒドリはその後の観察で雌幼鳥と判明。
識別点はすべてクリアしているものの、過去に観察した雌よりやや頭部色調が
褐色味を帯びる(光線状態により)。 
22日土曜日は早朝に起床、中百舌鳥駅から大阪市営地下鉄で鶴見緑地に
向かうため、途中のマイフィールドの池に寄り道して1分ほどで撮影、その場を
後にしたので十分に観察できていなかった。

american-wigeon-f-juv-side
アメリカヒドリ雌幼鳥 前記事中幼鳥っぽいと書いたが、まさに幼鳥でした
10月29日

american-wigeon-f-juv
前記事では両翼のびの画像でしたが、はばたき時の翼パターン
10月29日 10月号の雑誌BirderでS君が記事を書いているというのに・・・

昨日29日は第3回大阪城カモ調査の日。前回の第2回で知らずに集合時刻が
変更になっていたので、念のためバードリサーチに集合時刻を確認。9時半との
ことでしたので9時10分に集合場所へ25分頃高槻から2名の参加者が合流。
集合時刻になってもリーダーは現れず。結局高槻の2名は濠の観察へと向かい
私は10時まで集合場所に居残ることにして、その後先の2名と合流、青屋門で
別れました。その後外濠を反時計回りに観察していくと大手門を過ぎた南外濠で
リーダーと他の参加者に出合う。9時に集合スタートしたとのこと。 「えっ!」と
思わず声が出てしまった。
カモ調査をいかにして進め、結果はどのように報告されているのかその内容は
元より組織としての運営体制に疑問が残る第3回調査でした。 実は2008年に
大阪府のガンカモ調査に参加した際、その冬大量飛来していたケアシノスリを
撮影するために調査に参加した、鳥が嫌がる距離まで近づき鳥を飛ばしたと他の
調査参加者からネット上で大バッシングされたことがあり、以後カモ調査参加に
嫌気がさしていただけに、今回のことは残念としか言いようがないです。
集合時刻確認の返信で雌雄のカウント数がリーダーと違うようなので総数だけを
カウントするようにとの返答をもらいましたが、私はリーダーに指示された種の数を
単にカウント報告したのみで、総数を聞かされたことも、どのような基準でカウント
するのかと指示されたこともなければ、不満をぶつけたこともありません。
これまでにカモカウントに同行してヨシガモ、アメリカヒドリがカウント漏れしやすい
とは感じていますが、総数や羽数を報告するのはあくまでリーダー判断です。
私のフィールドのある場所をカウントしている方の報告は私の10数羽に対して
0羽が2週間続きました。カウント報告はあくまで調査報告者が決めるもので、
図鑑の写真が間違っていると著者の信頼を損ねるのと同様でしょう。
調査はどうあれ、集合時刻の変更や開催の可否ぐらいは一元的に管理・周知
する体制は必要だと思います。

では当日特に気になったことは飛来の遅れていたオカヨシガモが東外濠に4羽、
ヨシガモ3羽ヒドリガモと併せて92羽確認。うち1羽はアメリカヒドリ雄幼鳥と
判断できる個体。 また西外濠には第1回解散後確認したマガモが6羽。他に
アメリカヒドリ雄幼鳥の半ば繁殖羽へと移行した個体、雌成鳥等3羽程度が
アメリカヒドリと外観上推定される状況であった。当日の最大羽数はこの西外濠
における総数226羽。ハシビロガモ、ヨシガモ、カルガモを含む。
american-wigeons
西外濠のアメリカヒドリ雄幼鳥(手前)と雌成鳥(奥) 更に奥の2羽はヒドリガモ雄成鳥

american-wigeon-hybrid
ヒドリガモ雄成鳥の間にいるヒドリガモ×アメリカヒドリ雑種雄成鳥繁殖羽
このような雑種は結構観察された

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最近のヒドリガモ

10月17日の第2回大阪城カモ調査はあいにく夜勤明け直行。
朝まで結構強い降雨があったので、念のためリーダーに時間通り集合場所に
向かいますと事前ショートメール。返信がない・・・嫌な予感。
第1回より1時間遅い集合だったので、余裕で集合場所に到着。10時の
集合時刻だが誰も来ない!予感的中。リーダーに電話すると雨で集合が
11時になったとのこと・・・メールに返信さえしてもらえれば・・・。仕方なく
東外濠のカモを事前カウント。東外濠は通例北外濠よりカモの数が少ないが
この日はカルガモとコガモ、ヒドリガモで150羽弱。これは一瞥した感覚数。
詳細カウントするとヒドリガモ127、コガモ8、カルガモ1の136羽。
個人的な感想では相手が絶えず動いているものをカウントする場合、一瞥数が
実数カウントの精度を上回る。ただ感覚を磨き修正するために現地の詳細撮影
画像とを一定期間擦り合わせする必要があり、鳥数密度と現場面積で概数が
算出できる。
もちろん本番ではリーダーに指示されたヒドリガモ雄だけを実数カウントしたので
雄ヒドリが71/127、コガモ雄が5/8、カルガモが雄1/1でヒドリガモの6割ほどが
幼鳥だった。前回調査より一気に幼鳥が増加し全ての種で幼鳥が見られた。

wigeon-m-adt1
ヒドリガモ雄成鳥 ほぼ繁殖羽 三列風切換羽中

wigeon-m-adt2
ヒドリガモ雄成鳥 繁殖羽移行中 この程度の個体なら雌とカウントされている?

wigeon-f-adt1
ヒドリガモ雌成鳥 非繁殖羽

wigeon-f-adt2
ヒドリガモ雌成鳥 非繁殖羽 頭部に緑色金属光沢のある個体

wigeon-f-adt-intersex
ヒドリガモ雌成鳥 非繁殖羽から繁殖羽 雄化個体
大阪城東外濠で観察された個体は脇の横斑が顕著な個体。
リーダーに確認したところ雄としてカウント。

wigeon-m-juv1
第1回繁殖羽の波状斑がまだ見られない雄幼羽から換羽中個体 雌としてカウントされる?

wigeon-m-juv2
この程度の換羽状態でも雄としてカウントされない場合もある?雄幼羽から換羽中。

wigeon-f-juv
ヒドリガモ雌ほぼ幼羽 最も地味でバフ色がかる体色

wigeon-f-juv2
上の個体より幾分換羽が進行した雌幼羽

つづきでアメリカヒドリ

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父親に近似する子ガモ達

6月14日の記事で「父親の影響度」を取り上げた。
強く継続観察したいと願っていたが、時間が取れなかったり、訪問日の不在等により
雑種の子供たちの成長過程追跡は実際できなかったと言ってもよい。 しかしながら
状況的に判断して成長した子供たちと考えて問題ない個体に出合ったので報告する。
今回3羽の雑種幼鳥を観察できたが、 「すぐにカモの季節」で親の組み合わせが逆だと
説明していた幼鳥雌雄も4羽の雛たちの成長した姿らしいことが判明した。雌幼鳥1羽
のみが観察できなかった。

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10月14日 大阪市 淀川  「すぐにカモの季節」で紹介の雄幼鳥と同一個体と推定

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10月14日 大阪市 淀川 上記雄幼鳥より上流のわんどで観察 雑種雌雄幼鳥
「父親の影響度」で観察、撮影した場所と同じところで観察

hybrid-son-daughter2
上と同じペア

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上の画像の雄幼鳥 嘴先端の黒色部は嘴爪全体が黒いのは雌雄共通

hybrid-daughter
上の画像の雌幼鳥 マガモの血統が入っていても外観は極めてカルガモ似

父母の素性が明らかな雑種は貴重と言える。 このような外観から推論できることは・・・
カモ雑種の遺伝形式は中間雑種(不完全優性)と言えるが、同時に概ねメンデルの
遺伝の法則に沿った予測も可能ではないかということ。
カモ識別図鑑にあるマガモ×カルガモの2世代雄の外観、それにこの親の性が逆転
した組み合わせの外観から、一定の規則性が見られ雑種第1代(F1)は父種外観の
影響が強く(雌雄関係なく父種の外観に近似)母種の外観は限定的。父性優性との
観点では優性の法則が成り立ち、雑種第2代(F2)では分離の法則が適用できると
考えるのが自然で、マガモとカルガモそれにヒドリガモとアメリカヒドリの外観多様性
を説明するにも好都合と考えられる。
野菜や果物の品種改良でもF1雑種はよく用いられ、いいとこ取りの品種が作成し
易く、カモの雑種でも例外なくF1雑種は父親似だと言える。

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