をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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カワアイサ・京都

カワアイサは大阪では観察の難しいカモです。
淀川の枚方市より上流部では毎年見られるようですが、個体数や年齢の
バリエーションを詳細に観察するには不向きですし、最近の大和川での
観察例数増加を見ても、その欠落部分の観察には適しません。

昨日、京都市街地の川でカワアイサを観察しましたが、主目的ではない
ものの雌雄成鳥と雌雄幼鳥が観察でき生きた図鑑のようでしばし観察。
北部の山々は白く冠雪し、大文字山の大の字も上部に積雪が見えました。
金閣寺も雪化粧したようですから冷え込んで、日差しも十分ではなく目的の
全ては叶いませんでしたが興味深い個体を多数観察できました。

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亜種カワアイサ第1回冬の左が雄で右が雌

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雄と雌では体格、頬線の出方、頭部羽毛形状、前胸部白色度などが異なる

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雌第1回冬。 脇と肩羽の灰色のコントラストや頭部の褐色度が雄より弱い

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嘴の色が肉色味を帯び、嘴爪と嘴が赤と黒に明瞭に区分される成鳥に対し嘴爪の
黒も赤色度も弱い 雄第1回冬。

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以前も取り上げたが雄幼鳥にも雄成鳥の翼パターンを予感させる中・小雨覆の
淡色部が見られる

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亜種カワアイサ成鳥繁殖羽雌雄 右が雄
雌繁殖羽ではウミアイサやミコアイサ同様眼周囲が黒くなる

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雄成鳥に威嚇され飛び退く雄第1回。 雌雄ペアには接近する他の雄は幼鳥であっても
威嚇追い払いの対象となる場合が多い

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接近あるいは周囲に雌幼鳥がいても成鳥ペアは大抵無反応であることが多い

<鳥インフルエンザへの観察者対応>
今年も各地で鳥インフルエンザが猛威をふるっています。京都競馬場のコブハクチョウからも
対象インフルエンザウィルスが検出・殺処分されたようですので、我々観察者にどのような対応が
可能か、自身の対応について紹介しておきます。
はじめに、鳥インフルエンザに人が感染し死亡した事例は国内では未報告ですし、その感染が
人から人へ急激に広まるいわゆるパンデミックも世界的に未報告です。 しかしその病原ウィルスに
感染していながら無症候で渡来する野生カモが少なからず身近に存在する以上、我々健康な人も
無意識でこの病原ウィルスを拡散、高齢者や健康弱者に感染させて発症させてしまうキャリアーに
なりえます。実はこの感染していながら発病していない無症候キャリアーの存在と行動が呼吸器
感染症であるインフルエンザの発症に大きなカギを握るのです。 養鶏業者や養鴨業者など家禽を
生業とする方々にとっては死活問題にかかわる鳥インフルエンザの流行ですが隣国の韓国で大きな
流行があった年にはわが国でも流行することが知られており、その警戒と封じ込めには多大な費用
労力が費やされています。決してむやみに恐れず、できうる対応はとる・・・それが肝心です。

カモ観察に出かける際はリーガルの革靴ででかけます。いわゆるドレスシューズと呼ばれるビジネス
対応の靴ですが、レザーソールのものではなくレザーを模した高耐久性の合成ソールのアウトソール
モデルで靴裏に滑り止めの凹凸がありません。そのため不整地では滑りやすく、タンクソールや他の
スニーカーの方が歩行は楽ですが、しっかりした底材のため砂利や尖ったものを踏んでも痛くはなく
泥の付着が溝に入りこんで除去に困ることがありません。平坦な底面ですからアルコール(私は普段
消毒や家庭一般用に安価なイソプロピルアルコールを使用)を染み込ませたキッチンペーパー上で
両足をぐりぐりしてそのペーパーは現地のごみ入れに捨てます。消毒用として販売されているものは
安全を考えてエチルアルコールを希釈したものが多いですが、アウトソールにグルーブ(溝)があると
アルコールの浸透が不完全です。あまり神経質になる必要はないですが、給餌はカモ類の密集を
招き感染機会を増加させると、あくまで鳥への給餌をマイナス要素として捉える専門家が多いのも
事実です。京都競馬場ではネットで仕切って野生の鳥との接触を避けていたのに感染・発症したの
ですから、この理屈には賛同しかねます。ペーパーは持ち帰って処分してももちろん構いませんが、
感染源はできるだけ現地で処分したほうがいいように思います。

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大和川12月17日

先日12月17日、川での観察でコガモ雄化を見つけた日に再会があった。
過日のアメリカセグロカモメか否かは不明だが、一見して黒っぽくべたっとした
幼鳥が目に入った。

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上空を舞うアメリカセグロカモメ幼羽~第1回冬羽移行中

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飛び立つアメリカセグロカモメ

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尾羽は尾筒を取り巻くように基部までほぼ黒い

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初列風切内側のウィンドーも翼の展開状態によって明瞭に見える

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前を飛ぶセグロカモメの外側尾羽基部が斑紋状であるのに、アメリカセグロカモメでは全体が
ほぼ黒い。オオセグロカモメではここまで黒くなく体型・初列の突出が異なる。
また、初列風切の内弁・外弁の濃淡差が大きくスリット状の風切に見えるのもオオセグロの特徴。

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3種並んだ第1回冬羽移行中の幼鳥たち

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前がセグロカモメ、後ろがアメリカセグロカモメ幼鳥

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オオセグロカモメの淡色タイプや春の褪色・摩耗個体はシロカモメやワシカモメに似る
但し嘴のパターンや他の要素が異なる

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シロカモメと並んだアメリカセグロカモメ。肩羽には幼羽の鱗模様が残存している。

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シロカモメ寄りの雑種では嘴の黒とピンクがくっきりと2分しない。この幼鳥は問題ない。
最近琵琶湖で滋賀県初記録というシロカモメ第1回冬羽個体が観察された。この個体で
ある可能性もあったが、この個体は25日の日曜日にも確認されており大阪湾南部個体と
同一ではあっても、滋賀個体とは異なると考えるのが無難なようだ。

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コガモ雄化

カモの雄化については他の鳥類への応用の基礎となる可能性や検出法に
関して不明な点も多いが、種によって出現頻度にかなりの差がある。
例えばヒドリガモの雄化に関してはその程度にこだわりさえしなければ、
100羽に1羽程度の高頻度で観察できる。
一方、ヨシガモやコガモ、オカヨシガモなどはその種が関与した雑種観察に
匹敵するほど頻度が低く1万羽に1羽程度ではないだろうか。

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コガモ雄化雌 本日 大和川 堺市

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「出合ったカモたち」2015年4月3日の記事に隣接市で撮影した画像があります。
体羽の波状斑分化は過去記事の個体の方が進んでいますが、頭部の雄化は
この個体の方が雄外観に近似します。
脇羽の横斑が顕著で雄化を認識し易い個体です。雄化の進行度によっては
雄と見分けのつかない個体も存在するはずで、必ずしも太い波状横斑のみが
雄化の指標となるとは限りません。その辺は近いうちにヒドリガモ雄化の潜在
個体を紹介しながら考えてみたいと思います。

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手前にいるエクリプス~繁殖羽移行中個体や右側の移行終盤個体とも異なる
羽装であることがわかります。

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三列風切の模様や形状は第1回繁殖羽雄に似ます

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雄成鳥と比べて小ぶりで雌成鳥とほぼ同大

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翼上面や上尾筒は雌雄中間タイプ

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翼下面も雌雄中間タイプ

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